教室の歴史

和歌山県で司法解剖を行う唯一の機関

和歌山県立医科大学法医学講座の誕生

初代土井十二教授、錫谷徹教授、永野耐造教授、若杉長英教授、辻力教授と続き平成15年4月に現在の六代目近藤稔和教授が金沢大学から赴任して現在に至っています。

法医学講座の研究テーマ

近藤教授赴任以来、毎年100体以上の法医解剖を行っており、解剖体数は増加の一途をたどり平成19年は150体を越え、現在では毎年200体を優に超える解剖を行っています。法医実務に追われる日々であるが、和歌山県で唯一司法解剖を行う機関として、社会正義を支える重要な役割を担う法医学の重責を全うするため教室を挙げて頑張っています。勿論、実務のみに終わることなく教育、研究にも励んでいます。研究は「侵襲と生体反応」という一つの大きなテーマを掲げて、法医学から最先端の細胞生物学にまで及ぶ研究を展開しています。

具体的には、サイトカインやケモカインを指標とする皮膚損傷の受傷後経過時間判定の法医実務への応用。さらには、遺伝子改変動物を用いて、皮膚損傷治癒の分子メカニズム、外傷性ショックや薬物中毒の分子病態生理の解明を目指しています。それらの研究成果を法医学分野はもとより法医学以外の領域にも積極的に発表しており、それぞれの分野で高い評価を得ているものと自負しております。

人材育成にも力を入れています

教室には常にMD-PhDコースの学生や法医学に興味はある学生が出入りし、研究や実務に参加して研究と法医実務を体験しながら勉強する環境を提供することで、法医学の将来を担う人材の育成にも努めています。

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